住所:静岡県静岡市葵区柚木191
開催日:7/22(土)、7/23(日)
高気密・高断熱の家って本当にいい家なの?
1 高気密・高断熱の良さとは
もともと高気密・高断熱住宅の考え方は、日本では北海道から始まったものです。冬の北海道は、外気温がマイナス10℃以下になりますので、屋内にその寒さを忍び込ませないことが重要です。したがって、隙間のない家をつくり、熱を逃がさないことを重視した家づくりが考え出されました。
隙間のない家は、テーピングや発泡ウレタンなどで壁面の接合部を徹底的にふさいでいくことで実現しています。熱を逃がさないためには断熱材を発泡ウレタンなど断熱効果の高い素材にし、しかも厚いものを使うことにより、壁からの熱の出入りを最小限にしています。そして、窓は極力小さくし、ペアガラスやコーティングガラスで熱放射性の低いものを使っています。
これで、暖房をつければ、家の中は快適ということです。
それでは、暑い地方でも有効なのでしょうか。九州では、「寒さに強い住宅は、暑さにも強い」といううたい文句で高気密・高断熱の家が建てられたそうです。北海道は寒さを家に入れずに暖房で家の中の温度を快適に保っています。九州では、暑さを家に入れずに冷房で家の中の温度を快適に保っています。
2 高気密・高断熱の家のはずだけど、そうなの?
我が家は、高気密・高断熱の家だけど、あまりそれを感じません。
冬でも、コタツをする程度で暖をとれますし、しょっちゅう換気をしています。夏でも窓を開けて風を通したり、扇風機をかけたりする程度で、ある程度暑さをしのぐことができます。
周りの家はどうか知りませんが、我が家は、エアコンをほとんど使っていません。これは、高気密・高断熱の家の特徴を活かせていないのでしょうか。
3 温暖な地方で高気密・高断熱って必要?
我が家は、静岡県にありますが、前にも述べたとおり、温暖な気候で、むちゃくちゃ寒くもなく、むちゃくちゃ暑くもなく、雨も少ないため、何もしなくてもある程度快適にすごせます。
このような地方では、高気密・高断熱の家よりも、昔ながらの土壁などの和風住宅の方が合っているのでしょうか。
我が香川県でも、地球温暖化やpm2.5などの影響で外気と遮断しなければならなくなると高気密・高断熱の家で良かったと思うようになるかもしれませんね。