住所:埼玉県川越市脇田本町6-20 くぼたビル2階
定休日:水曜
収納庫を沢山ほしかった
もうずっと以前ですが、家を新築した際に名人と言われた大工の棟梁に依頼し、手間賃払いでの注文住宅づくりにしました。
手伝い手の若者はいましたが、棟梁がほとんど単独での仕事でした。
手堅く、しっかりと手抜きなども一切せずに立派に家を建ててくれました。
注文住宅ですので、材木もこちらで決めて求め、洗面台、トイレ、キッチンの水回りなどもすべて自分たちで決められました。
しかし高齢の棟梁ですので、天井板などの高い場所の仕事は無理で、そういった箇所は若いものにやらせていました。
後に大工職の人たちが見るたびに、「ここは違う人がやった仕事だね、全然違う。いい加減なやり方で、ベタベタっと張ったような仕事だ」と言われました。
我々素人には分からなくても、専門家にはすぐに分かるようでした。
全体の職人技での建築仕事は良かったのですが、収納などは十分ではありませんでした。
母が押し入れを多く望んだせいもあるでしょう。
物入れや掃除機などを収納できる場所や、飾り棚のような所がないので、殺風景で不便な家になってしまっているのです。
家はシンプルな方が良いと言いますので、殺風景なのはまずまず良いとしても、今の時代は電気製品が数多く、思い出の品を大切に収納できる場所も少なく、あったとしても使いずらい物ばかりなのです。
収納庫は大きければよいという訳ではなく、例えば網戸を入れるに適した狭くて奥行きが深いもの、食器類を入れるには幅は広く、奥行きは薄く、たくさん並べられるようなケース、といった風に大小さまざまな収納庫が必要なのです。
台所の床下収納庫もあったならばどんなに便利で、多くの台所用食品が納められることでしょう。
また、材木はヒノキを用いましたが、室内の壁板には部分的にラワン材などを使用しました。
するとキクイムシが春になると木を食い、木くずが零れ落ちて、壁に小さな穴を無数に開けてしまいます。
今は予め、防虫剤に材木を浸してから建築材として使用するそうですが、壁中ボロボロに食われたらそのうちリフォームに取り組まねばならないことでしょう。
建築費用は大工さんの手間賃と材木代は別払いでしたので、総額は3千万円近く掛かったのでしょうか。